「買ってよかった」をまとめて陳列している博物館。

possible worlds

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40代女性

 ロベルト・ルパージュ監督は「映像の魔術師」と呼ばれるだけあって、とにかく映像が美しい。冒頭の波の映像から、窓に叩き付ける雨を映した映像への切り替えや、そこに流れる怪しげな音楽にグッと引き込まれてしまう。彼の作品の特徴なのだが、シーンが次に移るときに映像がクロスで変わる手法が鮮やかで見事。余談だが、このクロスチェンジは彼が演出する演劇作品でも多用されており、編集の効かない舞台で俳優の肉体を用いてこの切り替えを巧みにやってのけるアイデアの数々にはため息が出る。時折来日もするので機会があればぜひ観て欲しい。

 ストーリーは、知識人の頭蓋骨を切り取って脳みそを盗み出す窃盗がはやる中、主人公が豪邸(部屋のデザインとインテリアが素敵!)で倒れているのが発見され、現場検証が行われているシーンから始まる。写真をバシャバシャ撮っているのだが、何度目かのフラッシュがたかれた時、その光が土砂降りの中で光る稲妻と代わり次のシーンへ。主人公が夢見心地な表情で食堂に入って行き、ここで白衣を着たティルダ・スウィントンと出会うのだが。

 主人公は切り取られた脳みその中で、何度も何度も生を繰り返す。いつも必ず出会うのが、「運命の人」ティルダ・スウィントンなのだ。どの生も主人公は変わらないが、ティルダは毎回別の人生を生きているようで、性格や髪型、職業などまるで異なる。主人公と親密になるが毎度うまくいくとは限らない。

 こうしたドラマティックなラブストーリーだが、アメリカ映画などと違い、俳優の演技はずっと淡々としていて非常に大人向けのアート作品に仕上がっている。おそらくティルダ・スウィントンがアメリカ映画に進出する前の作品だが、透けて通るような肌に、落としたら割れてしまいそうな繊細さがとても印象的。主人公の俳優とともに、卓越した演技力を見せつけている。

 時折インサートされるイメージ映像、例えば大雨の中で海辺に立つ小屋、吠える犬たち、遠くから響く聖歌、海辺で不可解な3語を繰り返しつつ石を拾う男たちなど、おそらくは脳内の世界にいる主人公の描くイメージが、観る者の脳の中にも無意識のうちに色濃く残っていく。

 possible worlds は、もしかしたらいま現在、別の次元で進行しているかもしれない世界。でもどの世界でも同じ人を愛せるのなら、例え世界が過酷であったとしてもさほど悪くはないのかもしれない。

(監督:ロベルト・ルパージュ、出演:ティルダ・スウィントン)

possible worlds(監督:ロベルト・ルパージュ、出演:ティルダ・スウィントン)を買ってよかった!40代女性の購入ステータス

種類 どの世界でも同じ人を愛せるのなら・・・を買ってよかった!
商品 数あるどの世界でも同じ人を愛せるのなら・・・の中からpossible worlds(監督:ロベルト・ルパージュ、出演:ティルダ・スウィントン)を選んでよかった!
状態 新品で買ってよかった!
価格 1,000円以上-5,000円未満の対価を支払ったが、それ以上の価値があった!
愛用年月 10年以上-20年未満も愛用しているから買ってよかった!
お得 1年当たりたったの181円くらい。
1ヶ月当たりたったの15円くらい。
1日当たりたったの0円くらい。
購入年月 2003年頃に出会えてよかった!
製造 ロベルト・ルパージュありがとう!
メイドイン さすがのカナダクオリティ!
  • ※注1:2014年4月くらいにご投稿頂いた、その当時の情報です。
  • ※注2:マーカー部分が頂いた情報&商品情報でそれ以外は全ページ共通部分です。

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